壬生町の観光と歴史

東雲公園

東雲公園

 

壬生町中心部を流れる黒川。
東雲公園(しののめこうえん)は黒川の東側に位置する大きな公園です。
町民の憩いの場であると共に、栃木県随一のお花見スポットとして知られています。

 

東雲公園周辺の黒川両岸の土手には約250本の桜が植えられています。
昭和26年に青年団により植えられたそうです。
堤防は「しののめ桜堤」と呼ばれ、春には風格漂うソメイヨシノが咲き誇ります。
黒川の景観とあいまって筆舌に尽くしがたい美しさ。
「とちぎの景勝100選」に選出されている景勝地です。

 

東雲公園の桜は栃木県内・日本国内だけでなく、世界の人たちにも知られています。
なんと政府観光局(JNTO)がインバウンド用に製作した動画『Enjoy my Japan』の撮影地の一つとなったのです。
YouTubeで公開され、公開から4か月で再生回数は700万回を超えています。
お花見スポットとしては決して大規模なスポットではありません。
しかし、黒川と共に浮かび上る日本らしい情緒深い景観は、国内外を問わず多くの人の心を掴んでいます。

 

公園内から眺めるだけでなく、黒川沿いを散策をしながら桜を楽しめるのも魅力です。
黒川両岸の土手は遊歩道として整備されています。
東雲公園から出発して、北の東雲橋を渡って対岸に至り、南下して歩行者吊り橋の東雲さくら橋を渡って、東雲公園に戻ってこられるようになっています。
しののめ桜堤をぐるりと一周する人気定番コースです。

 

 

夜にはライトップされ、黒川と合わせて幽玄な美しさ。
川のせせらぎをBGMに、桜の甘やかな香りを味わい、美しい夜桜を観賞できます。
デートスポットとしても人気です。

 

終盤になれば、土手は散った桜でピンクのじゅうたんに。
花びらが黒川の水面を覆う様も美しく、風が吹けば心地良い桜吹雪に抱かれます。
日本の情緒を五感で楽しめるお花見スポットです。

 

毎年、3月末〜4月上旬の開花期に「壬生町しののめ花まつり」が開催され、多くのお花見客でにぎわいます。
だんご・おそば・おもちゃなど、多くの模擬店が出店。
キャラクターショーや各種パフォーマンス等のステージイベントも催されます。
2019年にはおもちゃ博物館・みらい館・バンダイミュージアムと連動して、計4会場で壬生町花フェスタが開催され好評を博しました。
グルメやハンドメイドマルシェも出店される壬生町の一大イベントです。

 

桜の季節以外にも楽しめる公園です。
園内には「壬生町ふれあい交流館」があります。
塔のような三角屋根が特徴的なかわいらしい建物です。
こちらは公営の入浴施設。
温泉ではありませんが、広い内湯と露天風呂があります。
身体障がい者用トイレにスロープと、バリアフリーにも対応。
団体利用ができる会議室も備えた施設です。

 

しののめ桜堤から広い公園内を1周する1.6kmの「東雲公園健康増進ロード」も整備されています。
背のばしベンチ・腹筋ベンチ・ふみいたストレッチなど、10種の健康遊具も設置。
子供たちに人気の網登りや滑り台がセットになった大型遊具もあります。

 

公園の東側は広い広場になっていて、休日にはピクニックを楽しむファミリーも見られます。
また、夏には黒川河川敷でバーベキューを楽しむ方もいらっしゃいます。

 

東雲公園周辺は2019年の台風19号による黒川氾濫で被害を受けました。
まだ災害の爪痕が残っていますが、復興が進んでいます。
復興応援も兼ねて、ぜひ訪れたいスポットです。

 

住所
栃木県下都賀郡壬生町壬生甲600

 

TEL
0282-82-3591(壬生町建設部都市計画課公園緑地係)

 

ふれあい交流館
月曜定休(年末年始休館日は12月28日〜1月4日)
利用時間:9時〜21時 入浴時間:10時〜20時
浴室利用料金:小学生及び60歳以上150円 一般(中学生以上)300円
(2019年の台風19号により当面の間休館・要確認)

 

アクセス
東武宇都宮線壬生駅から徒歩約5分
北関東自動車道壬生ICから約15分
無料駐車場あり。花まつり期間中は臨時駐車場増設。